今月のエッセイ(2024/9)
Author: セプティマ・レイ
9月です。8月のエッセイで左肩の肩腱板断裂の手術をしなければならなくなりそうと書きましたが、その後、MRIを再度撮った結果、炎症がだいぶ治まってきたので、しばらく様子を見ることになりました。日常生活に大きな支障を来していないことが功を奏しました。ただ、今後もかなり長い間、リハビリを続けなければならないので、めちゃくちゃ朗報というわけではないです。まあ、気長に治していこうという感じです。
8月の最終週に札幌に出張してきました。札幌は残念ながら雨模様でしたが、かなり涼しかったです。北大のサマーセミナーに参加しましたが、今回はオンライン参加者がかなり多かったようで、対面の参加者は例年よりも若干少なかったような気がします。個人的には奥邨弘司先生の「応用美術の著作権」がとても面白かったです。4日目に東洋大学大学院で入試監督があるため、途中で帰京しましたが、試験当日に受験生が欠席したため、採点と面接はなくなりました。受験生がドタキャンしたのは今回で2度目です。
8月18日に来年出版する単行本の原稿を脱稿しました。「早すぎない?」と思う読者もいると思いますが、助成金申請のために完成原稿が必要なのです。純粋な学術書はなかなか売れないので、出版助成申請をすることが多いようです。今回、初めて出版助成の申請をしましたが、申請書の作成は大変でした。何よりも完成原稿も一緒に提出しなければならないというハードルがあります。38万字の原稿に目次を付けて、申請しました。後は申請が通ることを祈るのみです。
原稿が完成したので、数年ぶりに部屋を掃除しました。多くの本が積み上がっていて、自分では読みたい本を探せない状況でした。さらに学生の期末試験のマークシートが数千人分積み重なっていて、部屋の一部を占領していました。すでに卒業しているので、廃棄処分していいのですが、シュレッダーするだけで膨大な時間がかかるので、そのままにしていました。今回、これも処分したので、部屋が見違えるくらい広くなりました。書籍も使う頻度に応じて所蔵する棚を変えました。おかげで仕事のスピードがびっくりするくらい速くなりました。
ところでうちの会社が9月3日に引っ越しました。とはいえ、築地から水天宮に移っただけなので、距離的には大した引っ越しではありません。ただ、築地の事務所に移転したのは2008年なので、16年いたことになります。特に不便は感じませんでしたが、コロナ禍以降、家賃が下落している中で、いい物件が見つかったので、引っ越しを決断しました。とはいえ、私は基本的にはテレワークなので、事務所に行くことはあまりなさそうです。ただ、下町出身者としては、なかなかいい場所だな~と思ったりしています。