今月のエッセイ(2024/10)
Author: セプティマ・レイ
10月です。9月7日(土)に東洋大学のオンライン講座「日本の知」の一環として、「日本のアニメビジネス-産業構造と契約実務-」というテーマで授業を行いました。日本語での講義でしたが、海外からも多くの受講生が参加してくれました。「英語で講義した方がいいのでは?」と大学側に提案しましたが、日本語で講座を提供するという方針のようで、「果たして受講生が集まるのか?」と少々不安でしたが、幸い受講生は200名を超えました。質疑応答の際にも日本語で多くの質問が寄せられました。講義は概ね好評だったようで、ホッとしています。
9月7日(土)の朝日新聞の「be」に松本隆さんがアニメ「葬送のフリーレン」にはまっていると書いていたので、早速アマゾンプライムで見始めたところ、私もすっかりはまってしまいました。とにかくストーリー展開が素晴らしく、主人公のフリーレンの魅力にすっかり取りつかれてしまいました。全28話を一気に見終わって「あー、終わっちゃった」と思っていたところ、先日第2期アニメ化が決定したというニュースが報じられました。冒頭でお話した通り、最近はアニメビジネスについて講演することが増えていますが、これからも素晴らしいアニメを存分に楽しみたいと思っています。
9月14日から16日までの3日間、長野県白馬村にゼミ合宿に行ってきました。コロナ禍とサバティカルがあったために、実に3年ぶりの合宿となりました。このコラムでたびたびお話しているように、私は2012年以来、毎年チロリアンをゼミ合宿の定宿にしています。家族経営の素敵なホテルで、料理が本当に美味しいです。今年は23名のゼミ生のほかに、私の友人3名が参加してくれました。観光シーズンの3連休にゼミ合宿を実施したため、新宿駅-白馬駅の直行便が取れず、行きは2回、帰りは1回の乗り換えが必要でした。これに懲りて来年は平日に行きたいと思います。
ゼミ合宿では、ゼミ生が1人20分の持ち時間で好きなことに知財法を絡めて発表します。そして、最後に全員が投票して、3位・2位・1位を選びます。今年はアニメ「リコリス・リコイル」を取り上げた学生が見事に1位を獲得しました。このアニメは2年前に放送されたオリジナル・アニメです。オリジナル・アニメはファンを一から開拓しなければならないので、ヒットさせるにはハードルが高いのですが、見事にそのハードルをクリアしたアニメです。アマゾンプライムで見始めましたが、クオリティーが高くて、本当に面白いアニメです。
9月20日から秋学期が始まりました。毎週土曜日は3コマ連続で知財検定2級の集中講座があります。毎週金曜日は4コマの授業を持っているので、金・土の2日間で7コマ(90分×7=10時間30分)を教えなければなりません。還暦を迎えた老体にはかなりハードなスケジュールです。さらに、知財検定2級試験は年々難しくなっているので、入念な受験対策が必要になっています。そのため、この授業の準備のために2日間を費やしているので、秋学期はまったく余裕がないスケジュールになっています。ぜひ履修生は全員合格して、笑顔を見せてほしいです。