今月のエッセイ(2024/8)
Author: セプティマ・レイ
8月です。肩の腱板断裂が一向に良くならないので、おそらく手術になりそうです。手術する場合、通常は4週間の固定と2~3か月の機能訓練が必要とのことです。4週間もパソコンが使えないのは、学者として致命的なので、手術の時期の選定がかなり難しくなります。最も現実的なのは2月・3月の春休みですが、入試があるので、大学との調整が必要になります。これまで病気や怪我とは無縁な生活を送っていたので、なかなかチャレンジングな日々になりそうです。もちろん、入院は人生初なので、未知の世界の経験になります。
8月5日の授業をもって、ようやく春学期が終わりました。今年の夏は猛暑だったので、通学する学生も大変だったと思います。私は千駄木駅から大学まで徒歩20分かけて通っていますが、ついに日傘を差すようになりました。日傘なしで20分以上歩くのはかなり危険です。道行く人々もほとんど日傘を差しています。都内の雑貨店では日傘の売上げが3倍近くに急増しているというニュースを見ましたが、むべなるかなです。男性で日傘を買う人がかなり多いそうですが、需要増加の大きな要因だと思います。もはや「日傘=女性」というイメージは過去の遺物という感じです。
イメージといえば、「アメリカ大統領=男性」という歴史がついに終わりを告げそうです。カマラ・ハリス副大統領が民主党の正式な大統領候補になることが確実になりました。ジョー・バイデン大統領では確実に負けると思っていたので、いささかホッとしています。彼女の立候補により、かなりの黒人票や女性票がハリス副大統領に投じられるので、激戦区(アリゾナ州、ジョージア州、ミシガン州、ネバダ州、ノースカロライナ州、ペンシルベニア州、ウィスコンシン州)の投票率が上がれば、彼女に十分勝機はあると思います。ぜひとも、アメリカ初の女性大統領になって欲しいと思います。
コロナ禍後の授業出席率がかなり低くなったことはこのブログで書きましたが、不真面目な学生への対策として、期末試験(解答時間は60分)の問題数を60問から75問に増やしました。知財検定3級の問題から出題していますが、48秒で1問解かなければと終わらない量です。平均点が下がると予想しましたが、意外にもまったく下がらず、昨年度と同じく、平均点は70点でした。それどころか、30分経過後に答案を提出する学生もかなりいました。来年度は80問に増加しようかと思案中です。最終的には100問にしたいと考えています。
8月は夏休みですが、来年に出版する書籍の校正に費やします。幸い、執筆依頼は判例評釈1本だけなので、校正に集中することができます。19日に原稿を納品し、最終週は北大のサマーセミナーに参加します。私が住んでいた頃は夏でもかなり涼しく、ほとんどクーラーをかけませんでした。しかし、最近では札幌でも猛暑続きで大変みたいです。北海道だけは地球温暖化の影響と無縁であって欲しいと願っていますが、あまりに非科学的な発想ですよね。ただ、札幌は最も好きな街ですし、食べ物も美味しいので、短い出張を楽しみたいと思います。