今月のエッセイ(2024/5)
Author: セプティマ・レイ
5月です。恒例の東洋大学での公開講座を今年も行います。昨年はサバティカルで1年間、台湾で在外研究を行っていたので、2年ぶりの開催となります。今年のテーマは「アーティスト・マネージメントの将来像」です。現役バリバリのベテラン・マネージャー2名を迎えて、アーティスト・マネージメントについて熱く語ってもらいます。私もスネオヘアーのマネージメントの経験を踏まえて、スピーカー&パネリストとして登壇します。日時は6月1日(土)13時~16時15分、場所は東洋大学の白山キャンパスです。公開講座は以下のサイトから申込めます。申込期限は5月22日(水)です。興味のある方は奮ってご参加ください。
東洋フィロソフィア アカデミー/公開講座
A8 アーティスト・マネージメントの将来像
4月から新学期が始まりました。夢と希望で一杯の学生たちがキャンパスを闊歩しています。しかし、これもゴールデンウイークを過ぎると、急にキャンパスの学生が少なくなります。期待外れの授業が多くて落胆する学生、悪い友人ができてサボり癖がついてしまった学生、バイトが面白くなって大学から足が遠のいてしまった学生、理由はさまざまです。教員としては真面目に大学に来て欲しいのですが、不真面目な学生に授業を妨げられるのも迷惑です。そのため、私は出欠を取らず、真面目な学生だけを歓迎するスタイルを取っています。
にもかかわらず、授業中に堂々と居眠りをする学生が後を絶ちません。なぜ出欠を取らない授業にわざわざ出席して、居眠りする理由がわかりません。私の声によっぽど睡眠効果があるのでしょうか。そうではないでしょう。結局、こういう学生は授業をサボる勇気がないのです。授業を聞いていなくても、授業に出席したことが大事なのです。なので、居眠りする学生のタイプはかなり似通っています。サボる勇気はないが、一生懸命勉強するほど真面目ではない。まさに何もかもが中途半端な情けない学生です。ぜひ猛省して、態度を改めてもらいたいものです。
東洋大学ではすべての交換留学生に指導教員をアドバイザーとして付けています。必然的に語学が堪能な教員が担当することになるので、所属学部とは関係ない学生が割り当てられることが頻繁にあります。今年度、私は3名の学生の指導を引き受けていますが、すべて他学部の学生です。なので、「どうやって指導するの?」という疑問をいつも持っていますが、気さくなおしゃべり相手になると割り切っています。大学教員というと英語が堪能というイメージをお持ちでしょうが、流暢に話せる教員なんて1割以下でしょう。大学教員の実態を描いた多井学『大学教授こそこそ日記』という本が売れているようですが、みなさんにはぜひ大学教員の実態を知ってもらいたいです(きっとがっかりします)。