今月のエッセイ(2023/5)
Author: セプティマ・レイ
5月です。さて、台湾生活も9か月目に入りました。台北での生活も残り4か月です。4月はわりと涼しい日が続きましたが、5月に入って真夏日が続いています。5月初旬はGWということで、日本からの観光客がかなり押し寄せてきました。ちなみに5日にマンゴーかき氷を食べようと、冰讃(ビンザン)に行きましたが、長蛇の列だったので諦めました。おそらくほとんどが日本人客だったと思います。というのも、GW前に冰讃に行った時には、お客さんが3名くらいだったからです。日本人観光客には、ぜひマナーを守って、台湾観光を満喫してもらいたいと思います。
4月26日に国立政治大学で2度目の特別授業をしてきました。国立政治大学は自宅から1時間30分くらいの場所にあるので、日帰りで行くことができます。15名ほどの学生が参加しましたが、その中に1人だけ日本人学生がいました。交換留学ではなく、高校からの正規留学生だそうです。前回も参加者に日本人学生が1名いましたが、異国の地で頑張っている日本人学生を見ると、心から応援したくなります。台湾の大学に進学するための試験は、そのほとんどが書類審査だけでOKなので、若い人たちにはもっと挑戦してもらいたいです。台湾は親日国で治安もいいので、中国語を学びたい学生には最適の環境だと思います。
台湾大学での授業も残り4回となりました。遅刻してきた学生を厳しく叱ったためか、最近では遅刻する学生はいなくなりました。当初は10分の休憩をはさんだ100分授業に慣れていないため、時間配分にかなり苦労しましたが、最近ではパワーポイントを前半と後半に分けて作っているので、授業運営は比較的スムーズにいくようになりました。試行錯誤した結果、パワーポイントのスライド数は130枚がベストという結論に達しました。うれしいことに毎回授業の後には学生が質問に来ます。感心するような鋭い質問も少なくありません。ただ、交換留学生たちは授業後すぐに帰ってしまいます。まあ、彼らは台湾観光に忙しいのでしょう。
私の授業にはタイから留学している正規の修士課程の学生が4名もいます。彼らは、観光気分で来ている短期交換留学生と違って、とても真面目です。おそらく彼らは修士課程修了後、タイに帰って弁護士になるんだと思います。面白いことに全員が女性です。そもそも私の授業は法学部なのに、履修者の8割が女子学生です。「どうした、男子学生諸君!」と思いますが、世の中の流れなのでしょう。数少ない男子学生も大人しいし、毎回パソコンで内職している学生もいます。私語を注意したら、来なくなった学生もいます。私は会社役員や国会議員のクオーター制を導入すべきだと思っていますが、このような何とも残念な状況を目の当たりにすると、その意を強くする今日この頃なのです。