今月のエッセイ(2022/10)
Author: セプティマ・レイ
10月です。台湾生活も2か月目に入り、だいぶ慣れてきました。居留ビザを無事に取得し、銀行で口座を開設しました。台湾大学のキャンパス内に玉山銀行の支店があり、教員にはさまざまなメリット(利率が高い!)があるため、多くの先生方は玉山銀行で口座を開設しているようです。私もその例に倣って、玉山銀行で口座を開設しました。すぐに日本から送金してもらい、9月末日までに10月分の家賃を支払うことができました。日本からの送金はCitibankを経由するため、1週間くらいかかりましたが、余裕をもって手続をしたおかげで、何とか間に合いました。
9月16日から台湾大学での授業が始まりました。今学期は日本の著作権法を教えます。人数は25名で、オーストラリア、オランダ、ハンガリー、タイなどの外国人留学生も履修しています。授業開始までに時間があったので、100頁のテキストを作成し、NTU COOLというウェブサイトにアップして、履修生に配布しました。授業はパワーポイントを使って進めますが、適宜YouTubeの動画を見せたりして、飽きさせないように苦労しています。こちらは100分授業で、途中10分間の休憩があります。日本では90分授業なので、始めは戸惑いましたが、前半と後半の2部構成にしたらうまくいくようになりました。
台湾大学の霜林館という校舎で教えているのですが、公館駅から徒歩20分くらいのところにあります。台湾大学は広いので、多くの学生が自転車を使って移動していますが、道が広く、気持ちがいいので歩いています。舟山路という南北を走る大きな道を歩いていくのですが、途中に大きな池があります。ここにたくさんの亀が生息していて、亀を眺めるのが日課(週課?)になっています。日本にいたときも柏の葉公園の亀を眺めるのが日課だったのですが、亀も見ていると日常を忘れることができます。何枚か写真を撮ったので、お見せしますね。
台湾に来て、魯肉飯や小籠包をはじめ、さまざまな台湾料理を食べましたが、最も美味しかったのが雙連駅の近くにある冰讃(ビンザン)のマンゴーかき氷です。ここは台湾でも超有名店で、ガイドブックには必ず載っているお店です。もともとかき氷はあまり好きではなく、日本ではほとんど食べませんでしたが、ここのかき氷は別です。かき氷自体に甘い味がついていて、それだけでも絶品なのです。しかも、こちらでも貴重なマンゴーがたっぷり載っているのですから、贅沢この上ない一品です。170元と少々高めですが、2人でシェアするのに十分な量なので、かなりお得です。
台湾では二輪スクーターが移動の足として人気で、公道をスクーターがぶっ飛ばしていきます。信号が青になると、数十台のスクーターが一斉に飛び出していくので、オートレースさながらの様相を呈しています。バイクには一応人数制限があるようですが、たまに4人乗っているスクーターを見かけます。たいてい前から上の子、お父さん(運転手)、下の子、お母さんという順番で座っています。下の子をお父さんとお母さんが挟むことで、バイクから落ちないようにしているようです。罰金額が安いため、人数制限を無視するライダーがいるようですが、よくバランスが取れるな~と不謹慎ながら感心してしまいます。