今月のエッセイ(2022/7)
Author: セプティマ・レイ
7月です。7月9日(土)に開催した東洋大学の公開講座「アニメビジネスの現在・過去・未来」の準備に奔走していたため、エッセイの執筆が遅れました。昨日、公開講座が無事大盛況に終わりました。ご参加いただきました読者のみなさんには心からお礼を申し上げます。100名を超える参加者に来ていただき、感無量でした。今回はオンラインではなく、対面で実施したため、みなさんに来ていただけるか、かなり心配でしたが、それは杞憂に終わりました。やはり、対面で実施したおかげで、参加者の熱気が伝わり、主催者として本当にうれしかったです。
ところで、音楽4団体が自民党公認で東京選挙区の元「おニャン子クラブ」の生稲晃子さんと比例代表の元「SPEED」の今井絵理子さんへの支持を表明したことで、音楽業界から猛反発が起こっています。私はこの表明を聞いて怒りで震えました。私の会社は日本音楽出版社協会の正会員ですが、協会からは事前に何の連絡も通知もありませんでした。私はこれまで信念をもって20歳になった時から支持政党に投票してきました。なので、今回の表明には憤りを感じていると同時に、音楽業界の(一部の)仲間たちに裏切られた気持ちで一杯です。
東洋大学は6年間勤めると、1年間のサバティカルがもらえます。大学におけるサバティカルとは国内または海外で1年間自分の研究に専念できる長期有給休暇のことです。つまり、フルに給料がもらえて、専門の研究ができるという贅沢な制度です。これを会社勤めの友人に言うと「信じられない!」と驚かれます。私は東洋大学に8年以上勤めているので、当然サバティカルの資格があります。そこで9月から1年間、台湾大学で在外研究を行うとともに、知的財産法とエンタテインメント法を英語で教えてきます。つまり、招聘教授として授業を持ちます。「なぜ台湾?」という疑問をお持ちの読者もいると思いますが、事の経緯を説明すると2時間くらいかかるので、またの機会にしたいと思います。
ということで、先日、無事居留ビザを取得しました。なかなかビザ申請の予約が取れなくて焦りましたが、予約サイトに一瞬キャンセルが出たので、すぐに予約して、目黒にある台北駐日経済文化代表処で申請しました。申請してから1週間後に居留ビザが無事届いたので、一安心です。すでに航空チケットも購入し、自主隔離用ホテルも予約しました。台湾は北大時代に1度だけ、同僚たちと出張したことがあります。人は優しいし、料理は美味しいし、街並みは美しいといいとこ尽くめでした。今回は1年間滞在するので、しっかりと中国語も勉強してこようと思います。帰国後、大学で中国人留学生たちと中国語で会話するのが私の目標です。