今月のエッセイ(2022/3)
Author: セプティマ・レイ
3月です。ロシアがウクライナを侵攻しています。21世紀にこのような戦争が起こるとは、まったく予想していませんでした。一人の狂った独裁者による殺戮行為を早く止めなければなりません。ロシアの軍隊には心ある人がいないのでしょうか。罪なき市民に銃を向ける軍人には良心がないのでしょうか。まったく恐ろしい世の中になりました。また、ロシアを非難しない中国の指導部にも恐怖を感じます。「次は台湾か」と思ってしまうのは私だけではないでしょう。力づくで現状を変えようとする国に未来はありません。人間は戦争から何も学んでいないとつくづく悲観してしまいます。
東洋大学では3月5日の後期入試が終わり、入学試験の全日程が完了しました。法学部は前年度よりも志願者がかなり増えました。全国的に法学部は人気が高かったようで、その恩恵を受けた感じです。入試が終わると、試験方式毎に策定会議を行います。策定会議とは、定員に対して、何名の合格者を出すかを決める会議のことです。東大のように100名合格者を出せば100名入学する大学は、策定会議はありません(きっと)。上位から100名に合格通知を出せばいいからです。しかし、東洋大学のような中堅校は、受験生の併願が多く、MARCHのような上位校に合格者を取られてしまいます。なので、上位校に抜かれることを想定して、定員よりも多めに合格者数を出すわけです。
ところで3月6日に3回目のワクチンを接種してきました。場所は自宅から徒歩1分の会場です。16時20分開始の枠を予約して、10分前に会場に着きました。会場の内外にはスタッフが大勢いたのですが、接種希望者の人影はまばらで、会場は閑散としていました。もちろん、待ち時間はゼロでした。スタッフは100名近くいたと思いますが、30名くらいで十分対応できると思います。1回目と2回目の接種時には副反応がありませんでしたが、今回も何も起きませんでした。ただ、注射を打たれた箇所が痛かったです。高齢者は副反応が出にくいというので、「あ~、私もついに高齢者の仲間入りか」と少々複雑な気分です。
事情があって、1月から中国語の勉強を始めています。これがなかなか面白いのです。東洋大学の法学部には、毎年多くの中国人留学生がやってきます。また、大学院ではこれまで4名の中国人留学生を教えてきました。みなさん、日本語の論文の作成に苦労しているのですが、その理由の一端が分かった気がします。私の愛読書である千野栄一先生の『外国語上達法』(岩波新書)の教えどおり、まず1か月で重要単語500語を覚えました。今は、1,000語を目指して勉強しています。500語を覚えたところで、文法の入門書を読み始めています。今はYouTubeでネイティブの発音が確かめられるので、勉強はかなりはかどります。YouTubeは勉強する人にとっては最高のツールなので、みなさんもぜひ活用してもらいたいと思います。