今月のエッセイ(2021/12)
Author: セプティマ・レイ
12月です。前回のエッセイでお知らせしたとおり、11月27日に『よくわかる音楽著作権ビジネス』の第6版が無事発売になりました。お近くの書店にない場合は、Amazonでご購入頂けますので、どうぞよろしくお願い致します。同時にkindle版も発売されていますので、電子書籍でもお買い求め頂けます。今回も是正すべき理不尽な業界慣習やルール、JASRACの使用料規程等について、苦言を呈していますので、現在、音楽業界が抱える問題点を把握するには絶好の書だと思います。関係者はこの指摘を真摯に受け止めて、早急に改善策を講じて頂きたいと心から願っています。
ところで10月下旬から11月初頭にかけて、札幌に出張しました。この時期は学園祭で授業が休講になるのです。来札する時は、必ずジンギスカン、スープカレー、札幌ラーメンを欠かさずに食べるのですが、今回はパンケーキも楽しみました。札幌には知らない間にかなり多くのパンケーキ店がオープンしたようで、甘いもの好きには堪らない街になっていました。ちょうど総選挙の時期だったので、選挙演説がさかんに行われていました。大通り公園では、鈴木宗男さんが一生懸命、維新の会の応援演説をしていました。私が住んでいた時には総選挙がなかったので、結構新鮮でした。
9日には東洋大学附属牛久高校の2年生に対して、学部説明会をオンラインで実施しました。以前はわざわざ出張していたので、楽といえば楽ですが、画面の向こうに小さく見える生徒はリアリティがなさ過ぎて、モチベーションを維持するのが大変です。オンライン授業はメリットばかりが強調されていて、デメリットの議論が低調です。何かを得れば、何かが失われます。1時間ほどお話しましたが、最後に勉強のコツを伝えておわりました。勉強のコツとは、勉強の習慣化です。朝、洗顔や歯磨きしない人はいないでしょう。同じように勉強を生活に組み込み、癖(=習慣)にしてしまうのです。これが最も効果的な勉強方法です。
最近は、サンキューレターの話もよくします。サンキューレターとは、その名のとおり「ありがとう」という気持ちを込めて送る手紙やはがきのことです。OGやOB訪問、就活の面接、同僚や上司との食事会等の帰り道には、必ずサンキューメールを送るようにゼミ生に伝えています。おかげで私のゼミのOG・OBはいまだに食事会の後に、サンキューメールを送ってくれます。私の会社ではいまだに紙の年賀状を送っていますが、これも大事なサンキューレターです。最近はコストがかかるという理由でやめる人が増えていますが、メールの年賀状では味気なさすぎます。こういう時代だからこそ、余計にサンキューレターが見直されるべきだと思います。
あと1か月で今年も終わりです。今年もコロナに始まり、コロナに終わった感がありますが、来年こそは平穏な日々が戻ることを心から祈っております。みなさん、よいお年をお迎えください。来年もどうぞよろしくお願い致します。