今月のエッセイ(2021/03)
Author: セプティマ・レイ
3月になりました。すっかり暖かくなって春めいてきました。近所の公園の梅はすでに満開で、桜もちらほら咲き始めています。最近は運動不足解消と健康維持のために、日課として柏の葉公園を1時間歩いています。この公園は、野球場やサッカー場、テニス場等がとても良く整備されていて、敷地面積も広大です。日本庭園もあって、池の中を大きな鯉が優雅に泳いでいます。ただ、緊急事態宣言中のために、平日は人影もまばらです。桜が満開になれば、公園も賑やかになるでしょうが、コロナ感染が拡大しないかと少し不安です。
先日、大坂なおみ選手が全豪オープンで優勝しましたが、抜群の安定感でした。昔、テニスを習っていたこともあって、テニスの試合はよく見ます。YouTubeでは往年の名選手の試合の動画がアップされていて、暇さえあれば見ています。私のお気に入りはマルチナ・ヒンギス選手で、天才少女という愛称からも分かるとおり、女子テニス界における数々の最年少記録を保持しています。彼女の素晴らしさは何と言っても読みの鋭さです。相手の動きや構えを見て、ボールが飛んでくる位置を正確に予測します。それを見ているだけでも面白いです。
YouTubeといえば、国会中継は欠かさず見ています。以前、共産党の山添拓さんを絶賛しましたが、最近は同党の田村智子さんの評価がどんどん上がっているようで、うれしい限りです。総務省や農水省の接待疑惑が国会で追及されていますが、大臣や官僚の答弁は酷すぎます。特に野上浩太郎農水大臣の答弁には頭に来ます。野党の「調査対象が狭すぎるのでは」という質問に対して、野上農水相は「人事院の審査会の指導を受けて設定した」と答弁しました。しかし、人事院の担当者が「倫理審査会から具体の調査範囲を詳細に指示することはな」(い)と否定したため、野党は虚偽答弁だと批判しましたが、野上農水相は最後まで謝罪しませんでした。
ところで3月18日に音楽教室事件の控訴審判決が出されるようです。ご存知の通り、一審では音楽教室側の完敗となりましたが、この判決に対する批判は多く、判例評釈も厳しい指摘をするものが少なくありません。判決文を読むと、最初に裁判官がJASRACの勝訴と決めて、その上で理由を無理やり作っている感じがします。なので、まったく論理的な判示になっていません。おそらく3月19日の朝刊に大きな記事として掲載されると思うので、注目してみてください。もし知財高裁が地裁と異なる判断をしたら、すぐに判例評釈を執筆する予定です。知財高裁には説得力のある論理的な判決を下すことを期待してやみません。