今月のエッセイ(2021/01)
Author: セプティマ・レイ
明けましておめでとうございます。昨年はコロナ感染のために苦難の1年になりました。今年はコロナが終息し、平和で安全な世の中に戻れることを祈念しています。さて、コロナがなかなか収まらない中、12月8日・9日に宮崎市で講演をしてきました。コロナ感染の拡大により、オンラインでの講演を覚悟していましたが、関係者のご尽力により、対面での講演が実現しました。最近、演劇、ミュージカル、コンサート等のライブ配信が増えていますが、その際の注意事項や必要となる権利処理について、2時間ばかりお話してきました。
九州は、福岡県、長崎県、佐賀県、鹿児島県しか行ったことがなく、初宮崎となりました。宮崎空港に着いた時の第一印象は「暖かい」でした。さすが、野球やサッカーのキャンプ地として有名なだけあって、気候はとても温暖です。空港から市内に行く途中で、忠太郎茶屋といううどん屋さんに連れて行ってもらいました。宮崎はうどんが有名らしく、こしがあまりない柔らかい麺が特徴です。私は柔らかい麺が好きなので、とても美味しかったです。ここはゴボウうどんが有名なようですが、あえて海老・肉うどんにしました。
送迎に来てくれたスタッフが東洋大学の卒業生だったので、道中で話が盛り上がりました。宮崎は車社会なので、車がないと生活ができないそうです。これは地下鉄がない地方都市に共通する悩みです。無事に講演を終えると、スタッフ3名に美味しい料理屋さんに連れて行ってもらいました。その一人が私の教え子で、20年近く前に桜美林大学で教えていた時に私の著作権法の授業を履修していたそうです。彼が私を講演者に指名してくれたそうで、教え子が私のことを忘れずにいてくれたことが何よりもうれしかったです。
翌日は一人で青島に行きました。旅行業務取扱管理者試験で宮崎の観光地は一通り勉強しましたが、宮崎市内から電車で気軽に行ける観光地はあまり多くありません。ただ、青島なら市内から電車で一本で行けるので、青島観光をして東京に戻ることにしました。宮崎駅から日南線で一両編成の電車に乗ると、30分ほどで青島駅に着きました。有名な観光地なのに無人駅でした。青島に近づくにつれ、有名な「鬼の洗濯岩」が見えてきました。橋を渡って青島に着くと、青島神社があります。亜熱帯性植物雨林の中にある元宮でお参りしましたが、不思議な感じでした。
例年なら今回の宮崎出張のように、1年で最低でも5~6回は地方の講演会が入るのですが、昨年は大阪と宮崎の2回だけでした。その分、時間ができたので、夏休みは旅行業務取扱管理者試験の勉強に時間を費やしました。冬休みは本業の論文執筆に時間を使っています。すでに音楽教室事件の判例評釈2本とコンタクトレンズチラシ事件の判例評釈1本を脱稿しました。現在は、米国商標法の間接侵害に関する論文を執筆中です。コロナが終息するまで、論文の書き貯めという作戦もありだなと考える今日この頃です。