今月のエッセイ(2020/04)
Author: セプティマ・レイ
4月です。コロナウイルスの感染が全世界で拡大し続けていて、大変な事態になっています。早稲田大学は、春学期の授業をすべてオンラインで行うように指示を出しました。しかし、果たしてどれだけの教員がインターネットや動画配信を使いこなせるか、甚だ疑問です。緊急事態なので、多少強引な指示がでることはやむを得ないですが、パワポを使用したことがない教員はかなりの数に上るでしょう。また、事前に大学のスタジオで授業を収録するといっても、希望する教員は多数いるでしょうから、スケジュール調整は困難を極めます。
音楽業界もライブやイベントを自粛しなければならないので、収入が絶たれる事務所やアーティストが急増しています。最近はCDが売れないため、ライブをビジネスの主軸に移している事務所が大半なので、このままだと破産する会社が続出します。早急に政府が救済措置を講じなければ、日本の音楽業界は破綻するでしょう。フリーランスに1日4,100円を支給するというレベルではないのです。私も1回ライブを台風のために中止にしたことがありますが、キャンセル料だけでかなりの金額に上りました。ホールやアリーナ・ツアーのキャンセル料となると、とんでもない金額になります。
先日、会社でのSkype会議のために、秋葉原のヨドバシカメラでスピーカーフォンを買おうとしたら、全商品が売れ切れでした。しかも、次回の納入予定は分からないとのことです。店員によると、そもそもそれほど仕入れていない商品なのに、テレワークが広まったために、あっという間に品切れになったそうです。しかたなく、会議用のマイクだけを購入しましたが、最近のパソコンは性能が優れているので、何の支障もなく会議を行うことができました。テレワークに慣れれば、コロナウイルスが終息した後も自宅勤務する社会人が増えると思います。
自宅勤務になったために、新聞をゆっくり読む時間ができました。そのおかげで友人や知人に関する記事を見つけることが増えました。先日は朝日新聞でリットーミュージック社長の松本大輔さんがインプレスホールディングス社長に就任する記事を見つけましたし、早稲田大学法学部の大木正俊教授のインタビューをJapan Timesの記事で見つけました。新聞は速報性ではネットに負けますが、正確性や信頼性では大きく上回ります。また、Japan Timesは海外の話題を大きく取り上げるので、あまり目に触れないニュースを知ることができます。もちろん、英語の上達にも役立ちます。これからも視野を広げるために、新聞の講読を続けようと思います。