今月のエッセイ(2020/01)
Author: セプティマ・レイ
明けましておめでとうございます。2020年の幕開けです。今年の冬休みは久しぶりにハワイで過ごしました。ハワイに行くのは3回目です。現地の気温は25~28度くらい、Tシャツと短パンで過ごせます。ランチからビールを飲んで、バカンスを満喫しました。ワイキキビーチも歩いたし、ダイヤモンドヘッドにも登ったし、Goofyやアロハキッチンといった美味しいレストランにも行ったし、ウォール・アートも見に行ったし、大満足の休暇となりました。
12月には日本音楽出版社協会(MPA)の忘年会に25年ぶりに参加しました。31年前に音楽業界に入った当時は毎年参加していたのですが、いつの間にか足が遠のいていました。懐かしい顔に会えてうれしかったのですが、中堅や若手の顔は全然わかりません。知人に紹介してもらうのですが、先方も「あなた、だれ?」という感じです。ただ、名刺を渡すと「あの本を書いた安藤先生?」とすぐに認識してもらえるのが気持ちよかったです。
『よくわかる音楽著作権ビジネス』は初版が1995年の発行ですから、すでに25年が経過しています。20歳の時に読んだ人も今年で45歳になるわけです。初版発行の後、類似本が数冊出ましたが、ほとんどが絶版になりました。長年にわたって数年毎に改訂版を発売したおかげで、現在では音楽著作権ビジネスの教科書の地位を確保しました。今後もコンスタントに改訂を続けて、読者のニーズに応えて、音楽業界に少しでも貢献したいと考えています。
「一年の計は元旦にあり」といいますが、ここ数年は計画を立てていません。計画というより、夢や願望に終わってしまうからです。人間はなかなか持続可能な計画を立てるのが苦手です。実現できない計画を立てるより、現在の環境や状況の改善に力を入れたいと思います。もっと職場の環境を良くしたい、もっと授業がうまくなりたい、もっといい論文を書きたい、もっと完璧なコンサルタントをしたい。実現のためには地道な努力しかありません。
昨年は朝日新聞の「be」のフロントランナーで自分の業績を評価してもらうという身に余るご褒美をもらいました。私の両親はすでに鬼籍に入っていたので、紙面を見せることができなくて残念でしたが、親戚がとても喜んでくれました。私の両親はずっと朝日新聞の購読者だったので、天国で私の記事を笑顔で読んでいることでしょう。権力が大嫌いという親譲りの性格を武器にして、今年も自分なりの正義を貫きたいと思います。本年もよろしくお願いいたします。