今月のエッセイ(2018/08)
Author: セプティマ・レイ
8月です。今年の夏は記録的な猛暑です。こんな異常気象が続く日本で、2020年の夏に果たしてオリンピックが無事開催できるのでしょうか。甚だ疑問です。オリンピックの開催地は政治で決められると言われていますが、厳しい環境で全力を尽くせと言われる選手たちが可哀そうです。また、喫煙対策が進まない日本を訪問する外国人たちも可哀そうです。先日、巣鴨のある居酒屋で飲み会をしましたが、隣のサラリーマンがチェーンスモーカーだったので、煙くてとても不快でした。お店は禁煙にすると客足が遠のくと言いますが、WHOの調査では禁煙にした方がお客は増えるそうです。今では喫煙者の方が少数派ですから当然の帰結ですが、なかなか経営者には理解されないようです。
月刊「発明」の9月号の巻頭特集のインタビューに登場します。これは、2時間のインタビューを文章化したものです。インタビューして頂いた友利昴さんの訊き方・まとめ方が素晴らしく、自画自賛になりますが、とても読み応えがあるものになっています。このインタビューで法務部の在り方を激しく批判していますが、これは長年思っていたことを理論的かつ具体的に述べたものです。端的にいうと、日本の法務部、特にエンタメ企業の法務部は現場のことをまったくわかっていないこと、また自分の会社と相手先との関係や立場を調べもせず、強気な契約を一方的に送り付けることに対して、厳しく批判しています。
ご存知のとおり、サブスクリプションサービスがさまざまな分野で広まっています。私もアマゾン・プライムで映画やドラマ、音楽を楽しんでいます。昔から飲み放題、食べ放題という「放題ビジネス」は存在していました。私はシェーキーズのランチの食べ放題が大好きで、高校時代によく吉祥寺のシェーキーズに通っていました。最近では、なんと定額制のラーメンやステーキハウスが登場しました。定額制のコーヒーショップは理解できますが、ラーメンやステーキハウスとなると相当なファンでないと元を取れそうもありません。私は近所のタリーズにほぼ毎日のように行くので、タリーズがサブスクリプションサービスを始めたら、購入すると思います。みなさんもお気に入りのお店がサブスクリプションサービスを始めたらどうしますか?想像しただけでも楽しいですよね。
私が利用しているつくばエクスプレス線は、沿線の住民が急激に増えているので、休日でも座れなくなっています。現在の6両編成から10両編成にすべきなのですが、ホームが6両編成用に作られているため、10両編成にできないのです。経営者の先見のなさには驚くばかりです。満員電車に揺られていて、最近強く感じるのは、乗客のマナーがとても悪くなっていることです。特にドア付近に立っている人が駅に着いても降りないため、下車がスムーズにできないことが多いです。さらに満員電車なのに荷物を横に置いたり、妊婦さんに席を譲らない人を頻繁に見かけます。たいていはスマホのゲームに夢中で、周りに気を遣わない人です。昔は新聞や雑誌を読んだので、視野が少しは広かったのですが、スマホは画面が小さく、一点に集中するため、周りに目がいかないのでしょう。日本人の美学であったマナーの悪化を見ると、少し悲しくなる今日この頃です。