今月のエッセイ(2018/07)
Author: セプティマ・レイ
7月です。私も今月で55歳になります。仕事でも年下の方が圧倒的に多くなりました。とはいえ、「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、私の性格はまったく変わりません。25歳で音楽業界に入った時とまったく同じ気持ちで仕事をしています。6月はセミナーや勉強会での講演が6本も入りましたが、相変わらず言いたいことを言って帰ってきました。あと何回呼ばれるか分かりませんが、これからも自分なりの正義を貫き通したいと思います。
先月お伝えしたとおり、6月は早稲田大学法学部のゼミ選抜がありました。倍率は4.7倍で法学部のトップを死守しました。一次は書類選考で47名から36名に絞り、二次選考は3人一組で面接をしました。希望者全員が素晴らしい学生で、本当に迷いました。どの学生も甲乙つけがたく、結局定員10名を変更して、13名を合格としました。秋学期からは30名の大所帯となりますが、エンタメ・ゼミらしく、楽しいゼミにしたいと思っています。
6月5日からスネオヘアーの「十番勝負」ツアーがスタートしました。毎回どんなグッズを販売するのか悩むのですが、今回は定番のTシャツに加え、ラバーバンドを作ってみました。私はラバーバンドの否定派なので、これまで作ってこなかったのですが、ライブ会場では予想以上に売れました。今回はデビュー・アルバムのツアーなので、オレンジ色のラバーバンドにしました。毎回カラーを変えて販売するので、全部揃えると十色のラバーバンドとなります。
ライブ会場では定番のTシャツも販売しました。スネオのたっての希望で白地に白のデザインにしました。スネオ曰く「究極のお洒落」だそうです。私は「何にも見えないじゃん」と思い、コアなファンしか買わないと勝手に予想したため、製造数量を抑えたところ、これが完全に裏目に出ました。なんと、これまで以上にTシャツが売れたのです。すぐに用意していた在庫を売り切ってしまったため、物販担当の私は「すみません。品切れです」と頭を下げることになりました。グッズはほんとに難しいです。
7月になると春学期もあと少しだな~と思います。授業も終盤に差し掛かって、8月初旬に期末試験を迎えます。ただ、毎回嫌な思いをするのが、これまで出席していなかった学生が最後の授業に大勢押し掛けることです。期末試験のヒントをもらいたいという一心で来るのですが、それは虫が良すぎます。しかも、こういう学生は私語がうるさい。毎回ぶちぎれて退室を命じます。なので、私は絶対にヒントなんて出しません。通常の授業をやっておしまいです。要領よくいい成績を取る学生がいるようですが、あとで絶対にしっぺ返しがきます。人生、最後は正直者が報われるのです。世知辛いご時世、そう信じないとやっていけないと思う今日この頃なのです。