今月のエッセイ(2018/09)
Author: セプティマ・レイ
9月です。甲子園の高校野球にはあまり興味がないのですが、今年だけは例外でした。かみさんの故郷である秋田の金足農業高校の活躍に目が釘付けになり、仕事が手につきませんでした。最近の秋田県代表は徐々に強くなってきていましたが、以前は初戦敗退が当たり前で、新聞でまた初戦で負けたかと知って終わりでした。それが決勝戦まで行ったのですから、秋田県民が狂喜乱舞するのは当然です。実は準決勝の日、大阪に出張していたので、チケットを買おうとしたのですが、当然売れ切れで行けませんでした。残念ながら優勝は逃しましたが、歴史に残る活躍をしてくれました。
8月7日に渋谷クラブクアトロ、19日に大阪福島の2nd LINEでスネオヘアーのライブが行われました。2ndアルバム「a watercolor」の再現ライブです。毎回、ツアーグッズに頭を悩ませるのですが、今回は温泉タオルを作って販売しました。色は渋く、藤・老竹・媚茶の3種類を用意しました。会議では「こんなもん、売れないよ」と散々な意見が出ましたが、社長命令で強行した結果、おかげさまでほとんど完売しました。私は毎回会場で物販していますが、温泉タオルが売れるたびにスタッフにどや顔をしていました。スネオのファンは女性の30代・40代が多いので、絶対に売れると確信していました。10月の3rd アルバム「フォーク」の再現ライブツアーのグッズをどうしようかと、早くも頭を悩ませているところです。
8月下旬に2泊3日で韓国のソウルに行ってきました。実に15年ぶりの訪韓です。今回は、韓国著作権委員会に招待されて、日本の音楽教室の問題を講演してきました。韓国でもそこそこ爆笑を取ってきました。30分の講演の後、40分ほど2名の専門家を交えて、ディスカッションがありました。そのうち、1名はKOMCAのディレクターでした。KOMCAは音楽著作権管理事業者であり、いわゆる韓国のJASRACです。私への質問はなく、ひたすら私の意見を否定し、JASRACを擁護する発言を繰り返していました。残念ながら、彼は私の顔を一度も見ることはなく、さらに名刺交換も挨拶することもありませんでした。これにはかなり驚きました。これではKOMCAも専門家の意見を真摯に聞くという姿勢に欠けていると言わざるを得ません。
このワークショップではもう一つ残念なことがありました。私のほかにもう一人、日本の知財法の学者が講演することになっていたのですが、開催日の3日前にドタキャンをしたのです。現地のスタッフは大変な騒ぎでした。私は申し訳なくて、自分のミスではないのに謝りました。どんな緊急事態が発生したのかはわかりませんが、主催者やそのスタッフに多大な迷惑をかけたのは事実です。結局、日本に留学経験のある韓国の学者が代わって講演をして、事なきを得ました。私であれば、日本人のほかの学者を探して、代わりに行ってもらいます。あるいは私にその学者の担当パートをお願いするという方法もありました。いずれにせよ、善後策を取ることの大事さもよく分かった出来事でした。