今月のエッセイ(2018/06)
Author: セプティマ・レイ
6月です。もうすっかり夏ですね。私は7月生まれなので、暑さはまったく気になりません。むしろ暑い方がうれしいです。30度くらいは全然平気です。ほとんど汗をかかないので、服が濡れることもありません。ただ、満員電車で他人の汗が体につくのには閉口します。身動きが取れない状態で、汗臭いオヤジに囲まれるのは地獄です。幸い、今学期は1限がないので朝のラッシュアワーを避けることができますが、帰宅時のラッシュアワーは避けられません。夏はそれだけが難点です。
私が奉職している東洋大学法学部の偏差値が上がりました。河合塾の発表によると、法律学科が57.5点、企業法学科が55点となりました。私が着任した4年前に比べると、偏差値は5点も上がっています。おそらく近い将来、法律学科は60点の大台になると思います。偏差値が5点上がると、入学する学生の質がまったく変わってきます。真面目に授業を受ける子が増えるので、授業の質が高まります。私は1年生の担当科目がないので、来年度に今年の入学生を教えるのが今からとても楽しみです。
ところで、大学4年生は就活真っ最中です。今年のエンタメ業界志望のゼミ生はとても優秀なのに、なかなか苦戦しています。ある帰国子女の女子学生は某音楽出版社の面接で「君の能力(おそらく英語力)には興味あるけど、君自身にはまったく興味がない」と言われたそうです。この面接官はいったい何様のつもりなのでしょうか。また、昨年卒業したゼミ生は、大手のクレジット会社の面接で「君、胸は何カップ?」と訊かれたそうです。アメリカなら即刻訴訟で大ニュースです。ほんとに日本の人事担当者(一部ですが)の非常識さには呆れます。
今月は私が講演するセミナーが5回あります。これほど1か月にセミナーが集中することはありませんでした。学会の総会や研究会が6月に集中するように、6月は人を集めやすい季節なのでしょう。ちなみに6月2日・9日に開催される東洋大学の公開講座には、74名の申込がありました。目標の100名には達しませんでしたが、大勢の方に申し込んでいただけて、大変うれしく思っています。今回は申込者の過半数が在学生でした。「ライブ・イベントの現状と課題」というテーマに惹かれたのでしょうか。エンタメ業界に興味を持ってもらえるのは喜ばしいことです。
私が知財法ゼミを受け持つ早稲田大学法学部では、6月にゼミ選抜が行われます。私はゼミ以外の授業を担当していないので、5月に行われる公開ゼミが安藤ゼミの魅力を学生に伝える唯一の機会です。一般的に学生は受講している科目の担当教員の中からゼミを選びます。なので、私は毎年、この1回のチャンスにすべて賭けています。90分の授業ですべてを伝えるのは難しいのですが、安藤ゼミの魅力の一端は見せることができたと思います。ゼミ選抜の面接は今月21日に行われます。また、今年も頭を悩ませる季節の到来です。