今月のエッセイ(2016/11)
Author: セプティマ・レイ
去る7月10日に行われた知的財産管理技能検定3級の合格者数が大学別ランキングで東洋大学が1位を獲得しました。これは春学期に知財検定向けの授業を開講していること、その受講者数が150名余りとかなり多かったこと、知的財産管理技能士が人気の国家資格であること、さらには知的財産法が法学部企業法学科では選択必修の科目であり、多くの学生が知的財産法を受講していることが主な要因だと思われます。10月の毎週土曜日に4時間30分の2級対策講座を開講したところ、毎回40名ほどの受講生が熱心に授業を受けていました。11月6日に検定試験には一人でも多くの学生が合格することを祈っています。
10月24日にSeth Shelden先生というアメリカの弁護士が来日しました。彼は、ニューヨーク州にあるCardozo Law Schoolでも教えていています。約1か月にわたって、日本の知的財産法について研究する予定です。同時に週1回、東洋大学の法学部で授業をすることになっています。すでに2回、アメリカの知的財産法と法制度について、お話しをして頂きました。どちらも受入教員である私が通訳を務めましたが、90分の逐次通訳は初めての経験でした。講義中ずっと神経を集中するのでかなり疲れますが、終わったあとは不思議な達成感があります。Shelden先生は東洋大学の正門前にある「はまずし」が大のお気に入りで、すでに4回も行ったそうです。来日中に回らないお寿司も味わってもらおうと思います。
11月10日には通訳ガイド一次試験の合格発表があります。自己採点では合格しているはずなので、昨日からやっと二次試験の勉強を始めました。といっても、まったく勉強する時間がないので、ハロー通訳アカデミーの植山源一郎先生のベストセラー『日本的事象英文説明300選』とCDを購入して、ひたすらiPodで聴きまくるという勉強法です。この本はいきなり「梅雨」「台風」「古墳」「縄文文化」「弥生文化」「埴輪」といった地理・歴史の用語から始まるのですが、確かに面接試験で「埴輪について英語で説明してください」といきなり言われても、すぐには言葉が出てこないと思います。そういう意味では、この本は必須ですし、ベストセラーであることも頷けます。
先月お知らせした東洋大学の公開講座「音楽著作権ビジネスの基礎知識」の申込みを4日に締め切ったところ、おかげさまで50名を超える参加者がありました。11月26日(土)の16時30分から18時までは特別企画として、友人の原一博さんと松本有啓さんとで座談会を開催します。ぶっちゃけトーク炸裂の楽しい時間になることは間違いないです。今回はスケジュールの都合で参加できなかった方は来年も開催しますので、ぜひ楽しみにしていてください。なお、来年度は「ゲーム・ビジネスの現状と課題」というテーマの公開講座を開催する予定ですので、併せてご期待ください。