今月のエッセイ(2016/01)
Author: セプティマ・レイ
明けましておめでとうございます。昨年の12月は目の回る忙しさでした。師走とはよく言ったものです。ライブも角松敏生、Bonnie Pink、スネオヘアー、山下達郎と4本行きました。Bonnieにはライブの後で本人に直接「ご結婚、おめでとうございます」と言えたのがうれしかったです。スネオヘアーのライブはうちの会社が主催しているので、「行きました」という表現はおかしいのですが・・・。渋谷クアトロに来てくれたファンの方々には心よりお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。
さて、12月の出来事の中で特に印象に残っているのは、12月16日に東京青山の国連大学ビルで国際音楽家連盟(FIM)と日本音楽家ユニオン(MUJ)が共催した国際会議において、「実演家に衡平な報酬を」と題する基調講演をしたことです。長年にわたってアーティストを擁護してきた者としては、身に余る光栄でした。言いたいことを言っていいということでしたので、好き勝手なことを言いました。講演後、世界のユニオンの幹部の方々からお褒めの言葉をたくさん頂いて、天にも昇る気持ちでした。この講演は論文にして東洋法学(本年3月刊行)に掲載する予定です。
ところで私の会社がマネージメントしているスネオヘアーの「カーテンとシベリア」(アルバム「ツンドラ」に収録)が1月5日からテレビ東京の「なないろ日和!」のエンディング・テーマとして放送されています。3月末まで毎日オンエアーされるので、ぜひ見てください。さらに、4月から地上波で放送されるアニメ番組の主題歌に決まりました。主題歌を収録したアルバムが5月にメジャーレーベルから発売予定です。今年はスネオヘアーがメジャー・デビューしてから14年、インディーズ・デビューからは17年を迎えます。つまり、私がスネオと出会ってから17年経つわけです。本当に時間が経つのは早いものです。今年のスネオヘアーの活動にぜひ注目してください。
今年は東洋大学で著作権法の授業を英語で行います。相変わらず、サイマル・アカデミーの通訳科に通っているので、英語の勉強を毎日2時間は続けています。なので、しゃべることにそれほど不安はないのですが、教材やパワーポイントをすべて英語で作り直さなければならないのが一苦労です。直訳しても英語としては通じないし、法律英語は専門用語が多いので、いちいち辞書を使ってチェックするだけでも膨大な時間がかかります。ただ、これが完成すれば、外国の研究者にとって日本の著作権法の研究するための便利な資料になると思います。来年は特許法と意匠法、商標法も英語で授業する予定です。
今年の7月で53歳になりますが、これまで通り、権威に臆することなく、言いたいことを言い、好きなように生きようと思います。ということで、本年もよろしくお願いします。