今月のエッセイ(2015/12)
Author: セプティマ・レイ
12月1日から12月5日までロンドンに出張してきました。International Copyright Law 2015という会議に出席するためです。今年は科研費を獲得したので、海外出張できる予算があります。当初はアメリカに出張する予定でしたが、急きょ、この会議に参加するためにロンドンに変更しました。秋学期中ということで、3泊5日という強行軍でしたが、ロンドンは何度も訪れているのでそれほど疲れませんでした。
12月のロンドンというと寒いイメージがあったのですが、思ったより暖かく、快適でした。雨も12月4日の夜に小雨が降ったくらいで、天候にも恵まれました。ただ、行きの飛行機が整備不良のために(機外のバルブを取り換えるのに6時間もかかった)、出発が6時間も遅れました。いったん自宅を出たのですが、遅延に気づき、電車を一駅乗ったところで引き返し、寝直しました。
昼過ぎに再度自宅を出発し、午後5時30分に成田空港を飛び立ちました。ヒースロー空港に到着したのが午後9時15分。案の定、入国審査に1時間以上もかかり、ヒースロー空港から地下鉄に乗った時は午後10時30分を過ぎていました。午後11時過ぎにピカデリー線のEarl’s Court駅に到着。ここから5分くらい歩いて、無事ホテルに着きました。
1泊14,000円のホテルを予約したのですが、本当にお粗末な作りで泣きそうになりました。まず、ベッドが小さい。身長170cmの私が小さいと思うんですから、体格の良い欧米人はどう思うんでしょうか。縦幅もそうですが、横幅が体一人分しかありません。なんと掛布団が両脇下に落ちるのです。もちろん、机や椅子も冷蔵庫もありません。シャワーの排水管にすぐ水が溜まるので、カラスの行水しかできません。シャワーは泣きながら浴びました。
このように泊まったホテルは最低でしたが、飛行機はまあまあ快適でした。というのも、行きも帰りも隣に人がいなかったからです。行きの飛行機では3人掛けのシートに私しかいなかったので、ひじ掛けを上げて、ずっと横になって寝てました。気分はファーストクラスです。そうはいっても13時間の旅は体に堪えます。そして時差は9時間もあります。夜の9時頃に寝て、朝の4時頃に目が覚めるという生活でした。
ロンドンには友人がたくさんいるのですが、日程的に旧交を温めるのが難しく、学者仲間のイギリス人夫妻とだけ夕食を共にしました。私がピザ好きなのを覚えていてくれて、ベニス料理屋に連れて行ってくれました。ピザとパスタを頼みましたが、とても美味しかったです。来年はアメリカに出張する予定ですが、ホテルだけは気を付けて予約しようと思います。寝るだけといっても、やはり快適に過ごすにはホテルのクオリティーはとても大事です。そのことを痛感したロンドン出張でした。