今月のエッセイ(2015/09)
Author: セプティマ・レイ
8月は東洋大学の通信教育部のスクーリングとフェリス女学院大学の集中講義を行いました。大学教員だからといって、8月は休んでいるわけではないんです。スクーリングは3日間の集中講義です。つまり、3日間で15コマをこなします。いつもは立って講義をするのですが、さすがに集中講義では座って話をしました。私の場合、通常の授業は早くて2限目からですから、朝のラッシュアワーとは無縁だったのですが、スクーリングは1限目からなので、ひさびさに満員電車に揉まれました。
特に混んでいたのが千代田線です。北千住駅から千駄木駅までのたった3駅なのですが、これが超満員なのです。しかも、千駄木駅ではほとんど人が降りないので、逆側の扉付近に行ってしまうと、人波をかき分けて降車しなければなりません。ほかの人に多大な迷惑をかけてしまうので、開く方のドア付近で必死に踏ん張って、汗臭いおやじの体臭に我慢しながら、立っていました。サラリーマンって本当に大変だな~とつくづく感じた3日間でした。
ちなみに北大で教えていた時は、自宅から徒歩で大学に通っていたので、ラッシュアワーは関係なし。その前のアメリカでの留学生活も自宅から徒歩で大学に通っていたので、満員電車とは無縁でした。会社員時代も朝10時が出勤時間でしたので、満員電車に揺られたのは、なんと25歳の時の高校教員時代にまでさかのぼります。確か、この時は8時30分が始業時間だったと記憶しています。毎日飲み歩いていたのに、よく起きることができたな~と感心します。ただ、この時は京成線で通勤していたので、ひどいラッシュアワーがなかったことが幸いでした。
フェリス女学院大学は自宅から2時間以上かかるので大変でした。つくばエクスプレスで秋葉原駅まで行き、JRで東京駅に行き、東海道線(なんと熱海駅行)に乗り換え、横浜駅まで行きます。そして、相鉄線で緑園都市駅まで行き、徒歩5分かけてやっと大学に着きます。もう毎日が小旅行です。さすがに1限からだと体がもたないので、3限、4限、5限の授業を5日間行いました。私は話が大好き、授業が大好きなのでまったく平気ですが、学生は大変です。いつもはウトウトとする学生がいるとムッとするのですが、今回ばかりは「毎日大変だよね」と心でつぶやき、そっとしておきました。 9月には早大と東洋大のゼミ合宿がそれぞれ3日間あります。それぞれ30人以上が参加する大規模な合宿です。もちろん、合宿幹事が入念な準備をして、合宿を実施するので、担当教員の負担はそれほど大きくありません。それでも、引率者としての責任がありますし、何よりゼミ生の安全管理に気を遣います。今月は明治大学で行ったシンポジウムの講演録の校正の締切があるし、東洋法学に掲載予定の論文の校正も待っています。8月、9月は大学の教員は暇でいいな~と思う人も多いと思いますが、実際は結構忙しいのです。
ということで、9月1日にエッセイを更新できなかった言い訳をネタにした今月の近況報告でした。