今月のエッセイ(2012/12)
Author: セプティマ・レイ
私が中学2年生の時に、国立駅前のパン屋にインベーダー・ゲームがやってきました。学生の間でたちまち話題になり、みんなが夢中になりました。ただし、1回100円という値段は中学生には高すぎます。今から36年前ですから、物価も今とは全然違います。私は金持ちの同級生のプレイを後ろからずっと眺めていました。これが私のゲームの原体験です。
その後、2年くらいインベーダー・ゲームのブームは続きますが、次第に人気は衰えていきます。その後、ファミコンが1983年7月15日に任天堂から発売され、ファミコン・ブームに火がつきますが、私はすでに20歳を過ぎていたので、完全にブームから取り残されることになります。そして、ゲームとは無縁の生活がさらに続くことになります。
1997年に発売された安室奈美恵のDigital Dance Mixの仕事に関わった時に、AVEXの友人からセガサターンをもらいました。34歳にして、ついにゲーム機を手に入れたわけです。しかし、ゲーム機があってもゲームソフトがなければ意味がありません。セガサターンについていた無料のゲームソフト(タイトルは忘れました)を自宅でやってみましたが、全然面白くありません。1時間くらいやって飽きてしまい、セガサターンは永遠に押入れの奥に眠ることになりました。
それからさらに15年が経過しました。あいかわらず、ゲームとは無縁な生活が続いていますが、仕事では「クロノクロス」「ゼノサーガ」等で有名な作曲家の光田康典さんや「ボンバーマン」で有名な竹間ジュンさんの楽曲を管理させて頂いています。つまり、ゲーム音楽の著作権管理についてはスペシャリストを気取っているわけです。
そのような縁でこのたび、早稲田大学のJASRAC寄附講座で「ゲームの著作権をめぐる諸問題」というパネルディスカッションの司会をやることになりました。12月8日(土)の13時30分から16時まで、場所は早稲田大学早稲田キャンパスです。前半はアメリカの裁判官が「オンライン著作権侵害」というテーマで基調講演を行い、その後、ゲーム業界の実務家4名がパネルディスカッションを行います。メンバーは、代市崇(バンダイナムコゲームス)、保田祐子(カプコン)、光田康典(プロキオン・スタジオ)、柴田真人(プロデューサー)という錚々たるメンバーです。
申し込みは***から行うことができます。ぜひ興味がある方はご参加ください。もちろん、参加費は無料です。
[リンク切れのためURLを削除しました]