今月のエッセイ(2017/09)
Author: セプティマ・レイ
9月です。今年の夏はやけに涼しいですね。何か拍子抜けな感じがします。夏はやっぱりジリジリ照りつける太陽に毒づきながら過ごすのが一番です。とはいえ、涼しいと仕事がはかどるので助かります。「よくわかる音楽著作権ビジネス」の改訂作業もおかげさまで順調に進んでいます。この調子でいくと、9月中には原稿が完成しそうです。
今年に入って新聞社の取材が急に増えました。JASRACが音楽教室から著作権使用料を徴収する問題が2件(北海道新聞と日経新聞)、ファンキー末吉さんが文化庁に上申書を提出した問題が1件(東京新聞)、第一興商が無断でカラオケ音源を使用した歌唱映像をサイトにアップした一般人を訴えた問題が1件(日経新聞)です。すべて音楽著作権絡み、そしてほとんどがJASRAC絡みです。
私のインタビューやコメントが掲載された記事を読みましたが、新聞社の記者の原稿はしっかりしています。端的に言いたいことをまとめる能力には感心します。勝手に、そして恣意的に編集されるのでテレビ・ラジオの取材は受けませんが、新聞社には一定の信頼を置いています。何よりも私の情報源のほとんどが新聞なので、新聞社の取材にはできるだけ協力しています。
ところで2005年にアメリカに留学して以来、ずっとピアノを弾いていませんでしたが、先日、ついに電子ピアノを購入しました。電子ピアノといってもアップライトピアノと同じ機構のアクションを搭載したハイブリッドピアノで、値段も軽自動車が買えるくらいの高級品です。近所の島村楽器で一目惚れしてしまい、即決で購入しました。12年のブランクは長く、毎日ハノンを弾いてリハビリしています。
原稿執筆で疲れると、ピアノで好きなコードを鳴らしたり、お気に入りの曲を弾いて楽しんでいます。特に山下達郎の「Your Eyes」は大学生の時にバンドの定番として、ずっと演奏してきた曲なので、毎日1回は弾いています。リハビリが終わったら、以前習っていたジャズピアノにも再チャレンジしようと思います。ボケ防止にも最適だと自嘲気味につぶやく今日この頃なのです。