今月のエッセイ(2016/04)
Author: セプティマ・レイ
3月23日は東洋大学の卒業式、25日は早稲田大学の卒業式でした。東洋大学では学生生活委員をやっているので、8時30分に日本武道館に行き、法学部・社会学部・国際地域学部の卒業生を入り口で迎えました。早稲田大学の安藤ゼミは、昨年と同じく、新宿の「スコール」というお店で謝恩会を開きました。安藤ゼミの卒業生の就職先は、日本テレビ、博報堂、ポニーキャニオン、バンダイ、JASRAC、トライストーンとエンターテイメント系の会社が多く、卒業後も一緒に仕事をするのが楽しみです。
3月29日と30日にエンターテイメント会社に就職する早稲田大学の安藤ゼミの4年生に就活セミナーと称して、下級生に就活のアドバイスをしてもらいました。予め下級生から提出してもらった質問に4年生が回答していく形式で進めましたが、指導教員である私が感心することが多々ありました。そして、最も感じたことは、誠実に努力している人が正当に評価されるということです。もちろん、最後は会社との相性になりますが、トップの企業に採用される学生は高い吸収力と柔軟性を持っていると思います。
私は高校の社会科教師を辞めた1989年に一度だけ就職活動をしたことがあります。当時は教育関係の仕事に就きたかったので、ニューヨークやドイツの日本人学校や日米会話学院という英会話学校の事務職を受けたりしました。しかし、バブル期にもかかわらず全滅しました。今考えると、準備不足も甚だしく、落ちて当然という気がします。OB訪問なんて思いもつかなかったし、ただただ名前と知名度だけで会社を選んでいました。
授業もゼミ運営もそうですが、改善の余地がまだまだあります。昨年度は東洋大学の知的財産法の補講にパワーポイントの動画作成機能を使って、授業の動画を作成し、インターネットを使って配信しました。今年度も新しい技術を使った授業やゼミを積極的に展開していきたいと思っています。また、今学期から著作権法を英語で教える授業が始まります。しばらくは試行錯誤の日々が続くと思いますが、確実にノウハウは蓄積していくと思うので、前向きに取り組みたいと思います。このように、就活セミナーでの4年生の柔軟で前向きな発想に触発されている今日この頃なのです。