今月のエッセイ(2015/05)
Author: セプティマ・レイ
今月も近況報告です。先日、何十年ぶりに献血をしてきました。というのも、ポリグラム・ミュージックに勤務していた1995年10月にロンドン出張をしたため、長らく献血ができなかったのです。ご存じの通り、この時期にイギリスに滞在した人は献血ができないとされていましたが、平成22年1月27日より制限が緩和され、1980年から1996年までにイギリスに通算1か月以上滞在した人でなければ、献血ができるようになりました。そのため、私も献血ができるようになったというわけです。
近所のららぽーとに献血バスが来ていて、掲示されている注意書きを読んでいると、「献血制限が緩和されたんですよ」とスタッフの方が親切丁寧に教えてくれました。もともと注射は苦手なのですが、この歳になるとだれかの役に立ちたくなるものです。スタッフの方によると輸血用の血液は常に不足しているので、私の血液もすぐに誰かの輸血に使われるそうです。ちなみに私の血液型であるO型はいつも不足気味とのことでした。
ところで、先月の前半は、イギリス人の友人が早稲田大学の客員研究員として来日していました。彼は知的財産法専攻の学者なのですが、歌舞伎にも興味があって、歌舞伎の専門家にインタビューがしたいとお願いされました。これは難題です。いろいろ手を尽くした結果、歌舞伎研究の権威である早稲田大学の児玉竜一教授にインタビューすることができました。とても親切な先生で、見ず知らずの私たちの質問に丁寧にお答え頂きました。友人もとても喜んで帰国の途につきました。
4月3日には、東洋大学法学部恒例の新入生歓迎バレーボール大会がありました。私は昨年初めて参加したのですが、同僚の先生に「教員チームと学生チームとの試合があるので、ぜひ参加してください」と言われたため、教員の中では高齢の部類に入るにもかかわらず、試合に参加しました。今年も試合があるものと思って、短パンにTシャツという傍から見て「あの先生、やる気満々やん」と言われる服装で行ったのですが、午後の部では教員チームの試合はなしということで、「あの先生、なんであんな恰好してるの?」という好奇な視線に晒されることになりました。あ~、恥ずかしかった。
円安が進み、1ドル120円を突破したので、ついにバンク・オブ・アメリカの口座を解約することにしました。私がアメリカに留学した2005年7月は、1ドル110円くらいだったと思います。2008年9月に帰国した後、円高が急速に進み、一時80円までいきました。こうなると、大した預金額ではないとはいえ、円に戻すと大損です。しかし、日本でバンカメの口座を維持するためには、最低でも3か月に1回、口座を使わなければなりません。そのため、帰国後、自分の口座内で預金を5ドルくらいネットバンキングで移動させていました。これからはその作業をしなくて済むと思うと快適です。
解約手続は意外に簡単でした。バンカメに解約したい旨の電子メールを出すと、3週間くらいして小切手が送られてきました。しかし、日本の銀行口座に換金しなければなりません。築地のみずほ銀行で手続したのですが、結構大変でした。さらに手続してから実際に入金されるまで1か月くらいかかるそうで、実は現時点でも換金できていません。今考えると、帰国時に「またアメリカに来て使うから口座は解約しないでおこう」と思ったのが間違いでした。継続して頻繁に渡米する人ならともかく、たまに旅行するくらいなら帰国時に口座を解約するのがお勧めです。日本でバンカメの口座を維持するのは結構大変です。
以上、近況報告でした。