今月のエッセイ(2015/04)
Author: セプティマ・レイ
3月は卒業式の季節です。この時期、ユーミンの「卒業写真」を頭の中で奏でるのは私だけではないはずです。3月23日は東洋大学の卒業式でした。私の担当は2部に所属する学生の卒業証書授与式です。学科長の挨拶が終わると、成績優秀者の発表です。なんと、1位と2位は私の教え子でした。月曜日7限(19:50~21:20)にいつも真ん中の席で熱心に知的財産法の授業を聞いてくれていた2人だったのです。自分のことのようにうれしくて、心から拍手を送りました。
3月25日は早稲田大学の卒業式でした。この日は安藤ゼミの謝恩会の日でもあります。18時から21時まで東新宿の「Squall」というレストランの一室を借り切って、謝恩会を開きました。今年の卒業生は8名(男子4名、女子4名)。1人はロースクールに進みますが、他の7名は4月から社会人になります。恒例の出し物は4年生の漫談、2年生の演劇「アナと雪の女王」、3年生のアルパ演奏「世界に一つだけの花」、4年生(+2年生と私)の演奏「卒業写真」+1曲でした。
毎回謝恩会の最後に卒業生が挨拶をします。2年半前の入ゼミの時とは見違えるくらい、素晴らしいスピーチです。もらい泣きするゼミ生も少なくありません。安藤ゼミの謝恩会にはいつも応援してくれている社会人の方が来て下さるのですが、必ず「ゼミ生のスピーチに感動しました」と言ってくれます。「このゼミが自分を変えてくれた」と泣きながら感謝の言葉を述べるゼミ生を見ると、本当にゼミをやっていて良かったと思います。教師冥利に尽きるとはこのことです。
東洋大学は4月から新ゼミ生が入ります。早稲田大学は9月から入ゼミになります。まさに大学というのは一期一会の場です。3月は別れの季節ですが、4月は出会いの季節。卒業生たちも4月から新しい環境になって、たくさんの友人ができることでしょう。また、在学生も新しい仲間を迎え入れて、新たなスタートを切ることでしょう。柏の葉公園の満開の桜の木の下を歩きながら、この一年がゼミ生たちにとって素晴らしい年になるように祈る今日この頃なのです。