セプティマ・レイ(SEPTIMA LEY)

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今月のエッセイ(2026/8)

Author: セプティマ・レイ

 8月です。先月ついに63歳になりました。62歳の時と違って、定年(65歳)がぐっと近づいた感じがします。還暦はサバティカルで滞在していた台湾で迎えたのですが、61歳を過ぎた頃から体力が落ち始めた気がします。疲れが取れにくくなり、朝5時頃に目が覚めるようになりました。幸い、頭は冴えているので、仕事にはまったく支障がないのが幸いです。むしろ、執筆意欲は相変わらず旺盛なので、定年までに単行本はあと2冊くらい書けそうです。私の研究理念は、未開拓の分野に先駆者として先鞭をつけるというものなので、ぜひご期待ください。まずは来年に渾身の1冊を出版する予定です。

 最近の知的財産法の書籍はとにかく共著が多いです。理由はさまざまですが、やはり出版業界が不況なので、執筆者が増えれば、より多くの教科書採用が見込める(自分の担当する授業で教科書として使うため)ことが一番の理由でしょう。書籍1冊を一人で執筆するのには、膨大な時間と労力が必要なのも理由の一つです。300頁の書籍を執筆するのに、25万字は必要です。最後は専門分野の細分化が進んでいることです。知的財産法は、専門分野が特許法・著作権法・商標法に大きく分かれます。知的財産法の教科書を一人で書くとなると、すべての分野を網羅しなければならないので、執筆者はかなり限られてくるわけです。

 いよいよ8月24日に『よくわかる音楽著作権ビジネス』(基礎編・実践編)の第7版が出版されます。1995年の初版をカウントすると第8版になります(初版は基礎編と実践編に分かれていないため、カウントしていません)。平均すると4年半毎に改訂してきたことになります。我ながらよく続けてきたと思います。初版は全30話でしたが、第7版では基礎編が51話、実践編が42話(全93話!)で構成されているので、当初の3倍以上のボリュームになります。基礎編と実践編を合わせると、1,000頁を超えるという大部な書籍になります。さすがに通読するのは大変なので、辞書的にお使いいただければと思います。現在、アマゾン等のショッピング・サイトで絶賛予約受付中です。

 4月から委員として参加した「肖像、声等の無断利用による民事責任の在り方に関する検討会」が7月27日をもって無事終了しました。全5回にわたって、かなり濃密な議論を行い、8月初旬には法務省から報告書が公表される予定です。この検討会を発足し、担当となった三谷英弘副大臣は、ワシントン大学ロースクールで一緒に勉強した同級生です。なんと20年ぶりに再会しました。ロースクール卒業後、私は学者として、三谷副大臣は国会議員として、別々の道を歩んできましたが、20年後に法務省の検討会で再会するとは人生は不思議なものです。とはいえ、三谷副大臣は元々エンタメ・ロイヤーとして活躍していたので、今後もこの分野で一緒にお会いする機会があると思います。

 この検討会はマスコミにも大きく取り上げられました。検討会では毎回冒頭にマスコミの撮影が入ったために、毎回慣れないネクタイをしていく羽目になりました。もっとも、私は隅っこで小さく映っているだけで、「これ、だれ?」というレベルですから、お洒落しても意味がなかったと思いますが・・・。こういう検討会や審議会では、委員は五十音順に着席します。なので、相方の今村先生は必ず私の右に座ります。今村先生は私に向かって話す癖があるので、ほかの委員や事務局からは二人で会話しているように見えるようです(ほかの委員から指摘されました)。ともすると二人で漫才しているに見えるので、なるべく気を付けましたが・・・。それはともかく今後もパブリシティ権の研究を二人で続けていきたいと思います。





7月 30th, 2026

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