今月のエッセイ(2024/12)
Author: セプティマ・レイ
12月です。早いもので今年もあと1か月となりました。振り返ってみると、自分なりにかなり充実した一年になったと思います。最も大きな出来事は、私の学者人生の集大成となる「アメリカ著作権法」という概説書の発行が決まったことです。この本は、私が18年にわたって書き溜めてきたアメリカ著作権法に関する論文を一冊の書籍にするものです。来年5月に弘文堂からアメリカ法ベーシックス・シリーズの一環として出版される予定です。
私が学者になった最も大きな理由は、アメリカ著作権法の概説書を出版することでした。そのために、計画的にほぼ毎年1本、アメリカ著作権法に関する論文を発表してきました。合計すると15本になります。この論文に書き下ろしの章を加えて、全16章・全400頁の書籍として発刊されます。編集者は「田村善之先生還暦記念論文集」でお世話になった木村寿香さん。私が最も信頼し、かつ、尊敬する編集者です。出版までの6か月間、自分の夢の実現のために駆け抜けようと思います。
今年は、AI生成物の話題が世間を賑わせた一年でもありました。特に声優さんの声をどのように法律で保護すべきかが話題に上がりました。この問題については、明治大学の今村哲也先生と一緒に科研費を取得して、研究しています。その研究活動の一環として、12月7日(土)14時から17時まで、明治大学駿河台キャンパスで「AI 時代において⾳声はどのように保護されるべきか」というテーマでシンポジウムを開催します。
登壇者には、現役の声優である池水通洋さん、牛田裕子さん、佐々木優子さん、ピアニストの土屋学さんをお招きして、現場の声を参加者のみなさんにお届けする予定です。12月6日(金)まで申し込みは可能ですので、ご参加いただけると幸いです。Zoomでの視聴も可能ですので、遠方の方もぜひお申込みください。以下のサイトから申込むことができます。
今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願いします。みなさん、良い年をお迎えください。